2008年11月22日

ハートフォード生命保険の「アダージオ3WIN」ってどうか?

ハートフォード生命保険の「アダージオ3WIN」ってどうか?

変額年金で国内シェア首位のハートフォード生命保険が主力商品としてきた「アダージオ3WIN」は、最初に元本を一括(一時払い)で納めた後、運用成績が悪化して元本の8割以下になれば、株や投資信託、金融派生商品による積極運用を停止する仕組みになっている。
最近の株価下落で、同商品は契約の9割以上で元本の8割以下となってしまい、契約者は、約款に基づき、解約して元本の8割を一括で受け取るか、元本を15年分割で受け取るかの選択を迫られているようだ。
そもそも老後資金の安定化のための変額年金保険だったのだが、運用資産の急減を機に元本割れで解約か、将来の元本保証をうけるために契約を据え置くかの選択を迫られている。
「解約すべきかどうか今が一番悩んでいる。契約時に解約手数料などを詳しく説明してほしかった」との声も出ているようだ。
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 老後の生活資金を増やせる投資商品として販売されてきた変額年金保険が、金融危機のあおりで運用成績を急速に悪化させ、契約者に混乱が広がっている。国内で販売されている変額年金の多くは、元本保証か最低支払額の保証があり、契約者の資産は一定限度で保護される。しかし、契約内容によっては、運用資産の急減を機に、元本割れで解約するか、将来の元本保証を受けるため契約を据え置くかの選択を迫られるケースも。商品を作った生命保険会社をはじめ、販売窓口となった銀行も説明や対応に追われている。

 変額年金で国内シェア首位のハートフォード生命保険が主力商品としてきた「アダージオ3WIN」は、最初に元本を一括(一時払い)で納めた後、運用成績が悪化して元本の8割以下になれば、株や投資信託、金融派生商品による積極運用を停止する仕組みだ。最近の株価下落で、同商品は契約の9割以上で元本の8割以下となった。

 このため契約者は、約款に基づき、解約して元本の8割を一括で受け取るか、元本を15年分割で受け取るかの選択を迫られている。

 しかし、この仕組みの周知が十分でなかったため、通知の手紙を読んで困惑した契約者からの問い合わせが後を絶たない。約90人というハートフォード生命の販売係だけでは足りず、窓口販売を請け負った銀行員も契約者宅を訪問して説明にあたっている状況だ。

 ほかにも、カーディフ生命保険の「年金たまてばこ」は、日経平均株価が加入時から3割下落すると元本保証機能が外れる仕組みが契約者の大部分に適用された。

 東京海上日動フィナンシャル生命保険「異次元発」の一部は、株式と債券の組み合わせによる積極運用が債券のみの安定運用に切り替わり、今後の高利回りを望めなくなった。

 団塊世代の大量退職を機に「老後の備え」として契約高を伸ばした変額年金は、2008年3月で総運用資産が14兆円超あり、株安による運用見直しは、高齢者の生活を直撃する。

 大阪府池田市の主婦(62)は05年8月にハートフォード生命の変額年金を約1000万円の一括払いで契約した。なじみの銀行員に「株価が上がれば資産は増える。増えた時点で解約して売ればいい」と勧められた。

 契約後1年で100万円の運用益が発生したが、「早期解約は手数料がかさむ」と説得され、解約を思いとどまった。しかし株価は反落し、今では元本の8割程度まで目減りした。

 主婦は「解約すべきかどうか今が一番悩んでいる。契約時に解約手数料などを詳しく説明してほしかった」と憤っている。

 変額年金は、国内の販売網が弱い外資系保険会社や、一部の損保系生保が、銀行や証券会社で積極的に販売してきた。ある国内大手生保関係者は、今回の混乱について「想定外の事態に、国内の拠点が少ない弱みが露呈した」と指摘している。

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【予報図】
 ■低リスク商品、需要増も

 変額年金保険をめぐる混乱は、2002年に解禁された銀行窓口での保険販売が抱える課題を浮かび上がらせた。

 変額年金保険商品の約9割は、元本保証付きといわれている。本来なら、ハイリターンを求める金融商品はハイリスクでも仕方がないが、「銀行が売りやすいような商品設計にせざるを得なかった」(国内大手生保)ためだ。

 一方で、後発組の外資系生保も、元本保証付き商品でシェア拡大を狙ったが、銀行に対する手数料が国内大手よりも高いことなどから、「保険会社自身の破綻(はたん)リスクを回避するための苦肉の策」(生保業界関係者)として、運用成績が悪化すれば運用形態や支払い方法を変更する仕組みを取り入れたとされる。

 こうした混在する商品設計や仕組みに加え、銀行窓販での説明不足が今回の混乱を生んだともいえる。

 高齢化社会の中で、老後の資金準備が出来る変額年金の商品需要が、ますます高まるのは確実だ。ただ、ファイナンシャル・プランナーの内藤真弓さんは「欧米に比べ、日本の保険契約者は契約内容に無頓着で、金融商品のリスクをもっと意識すべきだ」と注意を促す。

 今回の混乱をきっかけに、国内の変額年金保険市場は、一時的には、よりリスクの少ない安全型の商品需要が伸びる可能性がある。(滝川麻衣子)

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【用語解説】変額年金保険
 契約者の保険料を、生命保険会社が株式などでハイリスク・ハイリターンの運用を行い、運用成果に応じて年金額が決まる個人年金保険。生保が商品開発と資産運用を担い、銀行、証券会社などでも販売されている。本来は資産が増える一方で、元本割れする可能性もある。米国などで発達し日本では1999年春に発売されて市場を広げてきた。

<引用:iza>
変額年金、目立つ元本割れ 「運用停止」に契約者困惑 
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/economy/policy/197702/


abeyoshi at 23:42│clip!気になるはなし 

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